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孤独の発明

グラフィックトライアル2015
永井一正×永井一史トークショー@印刷博物館
に行ってきた!!


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筆記用具など持っていかなかったのでうろ覚えだけれど、印象に残った発言をメモ。

トークショー自体は一史さんが司会進行役。スライドに一史さんが選んだポスター作品を年代別で出していって、それを一正さんが解説するという流れ。


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・経済招致性、社会性、文化性、この3つが正三角形を成してこそデザイン。どれかが出過ぎてもだめ

・(展覧会ポスターについて)ポスターは前奏曲であるという考えをもっている。展示物は展覧会へ行けばすべて見れるのだから、それを見たくなるような前奏曲的ポスターを作ろうと努めている
(富山近代美術館は設立当初からポスター、パンフレットなどのデザインを永井一正が手がけており、その総数は250点以上にものぼる。世界でも類を見ない例)

・4G展。テーマがJAPAN。亀を描き、ねぷたのような文様をつけることで日本のバイタリティを表現した。
抽象画からいきなり動物(具象)を描き出したため亀倉雄策
「永井君は頭がおかしくなったんじゃないか」
といわれた。
(今では傑作と言ってくれる。)

・本来人間性を排除したはずの抽象のなかに再度生命感を宿すということ。

・常に新しいものを作り出さなければ創作ではない。

・(I'm hereシリーズについて)ここにいる。ということは別の物と共生しているというイメージがあるので、二つの生き物同士が繋がっていて仲良くしているという感じを描いた。

一史「仲良くしているという感じはしないですけどねぇ…右のこれ、何ですか?ナマズですか?」
一正「んー?これ魚だよ」
一史「真ん中にも変なのいるし…」
一正「これは頭の部分が生き物になっていてね…」
↑息子でなければ出来ない発言


・(左手で描いたLIFEシリーズについて)上手いのはうまいなぁで終わってしまう可能性がある。絵の稚拙さは生きる線を生み出し、個性に繋がる。
幼稚園児の描いた絵はどれも面白い。学校教育によって考えが画一化され、絵とはこういうものと決められることで途端に面白くなくなる。如何にして既成概念を壊せるかどうかが創作。

・save natureシリーズはロットリングという画法を使って下から上へと描いて行ったが、上に行くほど細かくなっていって「もう絶対にこんなの作ってやるもんか」と思った。
(因みに6連作。笑
1日で3cmくらいしか進まないらしい)

・(saveシリーズについて)ロットリングと点描画の画法を使った。

一正「パソコンではこういうのできないんじゃないかな。これも本当に苦労して、2度とやるもんかと思ったよ。腱鞘炎になったりしたね。」

・73歳くらいからエッチングを導入し始める。道具が原始的な方が自分が出る。プリミティブだとその分むつかしくて、頑張るから。パソコンとは正反対。

・(上をロボットが飛んでるLIFEシリーズについて)
一史「最初見たとき死神かと思ったんですけど、ロボットなんですね。これ」
一正「そう。ロボットだよ。」
一史「なぜロボットを描こうと思ったんです?」

現在医療ロボット、介護ロボットなど様々な場面でロボットが活躍している。
未来における生命において、ロボットは非常に重要な位置にあると考え、LIFEシリーズの中に描いた。

一史「現在ロボットが人間を超えるかもしれない、という議論もされる中で、共生という視点から描いたこの作品は非常に示唆的だと思います」

・(常に変革を求める上で恐怖や葛藤などは感じるか?という質問に対して)未熟児で産まれ、昔から大病を患ったり臨死体験をすることが多く、どうせ死ぬなら新しいことやって死んだ方が死にがいがあるという考えが身についたため、挑戦はそれほど怖くない。

・(普段はどういうお父さんか?という質問に対して)
一史「普段からこんな感じですよ。会うと95%くらいデザインの話ですね。実家よりむしろ審査会場でよく会うので、いまこんな感じの人がいて面白いよ、なんて話をします。」

・誰もが幸せであることが重要
それはお金がある、ないとは関係がないこと。
デザイナーが心を込めてつくったものなら、質素なものでも必ず豊かになれる。量と質はどちらも大事だけれど、こんな時代だからこそ質が求められている。

・五感で感じるということ。パソコンの中の知識はどれも誰かの借り物である。自然の中の未知の物を自分の感覚で感じ取って出会い、その感動を創作物に還元するという行為こそが創作。
それによって作品をみた人にも感動を与えることが出来るのではないか。

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